シミュレーションを用いた輻射輸送理論と偏光の研究


宇宙の光のシミュレーションのイメージイラスト

星雲中では、星からの光は次々に散乱されて、その偏光状態が変化していきます。星からの多数の光の散乱過程を、実際の3次元空間で数式で追うことは困難です。そこで数値計算物理学の手法を応用しています。

偏光を計算する輻射輸送計算プログラムを独自に開発しながらコンピュータによりシミュレーションを行っています。数式も使いながら、宇宙空間における偏光の性質を調べています。

輻射輸送計算には応用範囲の広いモンテカルロ法を取り入れています。


  • T. FUKUE et al. “Numerical Calculation of Polarization State of Scattered Photons by Monte Carlo Method and Its Applications”, Proceedings of the 41th ISAS Lunar and Planetary Symposium, 番号11、2009年

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